こんにちは、ぴんちょすです。
沼津市下香貫島郷にある「沼津御用邸記念公園」。
その開園50周年記念イベントが2020年10月10日から開催されている、ということで行ってきました!
沼津御用邸記念公園は、1969年(昭和44年)に沼津御用邸が廃止されたのち、沼津市に無償貸与され、昭和45年に「沼津御用邸記念公園」として開園しました。
明治・大正・昭和を通じて皇族方がご静養された名残をとどめる外観・庭園・室内は、歴史的価値だけではなく、心に響く雰囲気が醸し出されています。
沼津御用邸記念公園 公式サイトより
昭和44年まで御用邸(いわば皇族の別荘地)として利用され、その後「沼津御用邸記念公園」として開園されたこの施設。
今では庭園や西附属邸が一般開放され、当時に思いを馳せることができます。
さまざまなイベントの舞台になったり、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」とのコラボで「沼津まちあるきスタンプ&缶バッジ」も取り扱っていたり。
開園から50年、ということで記念イベントが開催中。
特に注目は特別展示企画、宮内庁所蔵品 旧御料車「ニッサンプリンス・ロイヤル」の展示。
かつて昭和天皇や上皇陛下がご愛用になった、というお車です。
これは是非拝見したい、ということで行ってきました!
ということで、休日に沼津御用邸記念公園へ。
西附属邸を含む庭園への入場は大人410円。
入場料を払って…と思っていたら、先日ゲットした沼津港エリアの施設共通入場券を持っていたのを思い出して。
今回はこちらを利用することに。
「ニッサンプリンス・ロイヤル」の展示がされているのは、入り口からほど近くの「沼津垣広場」。
白く立派な覆いがされているのが目に入って、きっとあちらが展示場所だろう、と行ってみることに。
中に入ると確かに展示されていました。
宮内庁所蔵品、旧御料車「ニッサンプリンス・ロイヤル」。
黒く艶めくボディ、輝くシルバー。
今でこそお役目を終えたお車ではありますが、気品あふれるたたずまいに背筋が伸びる思いです。
旧御料車 ニッサンプリンス・ロイヤルは、昭和42年(1967年)から平成17年(2005年)ごろまでの、実に約38年間、昭和、平成の天皇家がご乗車されました。
1960年代の日本の自動車製造技術を結集したものであり、昭和天皇、上皇陛下も長くご利用になられました。
現在は、御料車としては使用されていませんが、宮内庁によって整備されており、引き続き当時の気品を漂わせています。
沼津御用邸記念公園 公式サイト より
しばらくすると、係の方が話しかけて下さって、色々とお話を聞かせてくれました。
お車の正面に掲げられた菊の御紋の天皇旗、こちらが特に厳重に管理されているそう。
ナンバープレート部分にも菊の御紋が。
もちろん1台の登録車両として通常の車両と同じナンバープレートが付されているそうですが、それ以上にこの御紋こそが「ナンバー」以上に何よりの証明。
ナンバープレート無しでも、支障なく公道走行可能なんだそうです。
もちろん一定以上近づくことはできませんが、少し遠くから拝見するだけでも伝わる気品。
内装にも思わず見惚れてしまいます。
「ニッサンプリンス・ロイヤル」を拝見したのちは西附属邸へ。
西附属邸は明治38年、皇孫殿下(明治天皇のお孫さん=昭和天皇4歳、など)の御用邸として設けられたことに始まります。その後数回の増築が行われ、大正11年には現在の形になりました。松林に囲まれた約、10,000平方メートルの敷地に建つ総面積1,270平方メートル、部屋数26室の木造平屋建て和風住宅です。
昭和20年7月の沼津大空襲によって本邸が焼失した後は、この西附属邸が本邸の役目を果たすようになり、昭和天皇をはじめ、多くの皇族方 に利用されてきました。
沼津市公式サイトより
西附属邸の中はかつて御用邸として利用されていた頃の様子を思わせる、歴史を感じる佇まい。
中庭には御用邸時代からそのままに残っている梅の木も。
皇族の方々が召し上がるお食事を作っていたという御台所も。
「御玉突所」にはいわゆるビリヤードの台。
皇族の方々が沼津にお見えになられた際は、こちらのビリヤード台でお楽しみになられたりもされたんでしょうか。
邸内は写真撮影もOKなので、歴史と気品を感じる建物のお姿にカメラを構えるのもつい楽しくなったり。
是非一度伺ってみては!
旧御料車「ニッサンプリンス・ロイヤル」の展示は2020年11月22日までです!
沼津御用邸記念公園公式サイト→http://www.numazu-goyotei.com/index.php