こんにちは、静岡県沼津市在住ブロガー、ぴんちょす(@pinchoss0817)です。
今回の話題は沼津市でも南端エリアの戸田(へだ)地区から。
戸田以外ではなかなか食べられない特産品、世界最大のカニともいわれる「タカアシガニ」を食べに行ってきました!
というわけで今回やってきたのは沼津市戸田地区。
道の駅「くるら戸田」にも掲示されたポスターには、日本一深いといわれる駿河湾でとれる深海魚や深海生物が食材として紹介されています。
本エビやトロボッチ、メギスにアカムツ、と沼津港や戸田地区でも提供されることの多い食材の数々。
その中でも個人的に前々から食べてみたいと気になっていたのがこちら「タカアシガニ」。
水深250~650メートルの深海に棲むという、大きいものは3メートルを超えるという世界最大のカニ。
戸田地区でもこのタカアシガニをお料理として提供する飲食店やお宿があって、ぜひ一度食べてみたいと思っていました。
そんな「タカアシガニ」は戸田地区では特に身近な存在のようです。
各家庭でこのタカアシガニの甲羅に顔の絵を描き、玄関に魔除けとして飾る文化があったそう。
沼津市制100周年のPRポスターにも、タカアシガニの甲羅のお面をつけた子供たちの写真がデザインされています。
戸田地区に深く根付いた文化のひとつでもあるタカアシガニ。
ここ戸田地区以外ではなかなか食べられるお店が少ないようですが、その理由のひとつが「調理の難しさ」にあるそうです。
水揚げしてからしばらくすると身が溶けて液体化してしまうそうで、美味しく食べるためには熟練の技が必要だそう。
さらにこのタカアシガニ料理が食べられるのは、禁漁期間に入らない冬の時期、2月いっぱいごろまでとのことです。
そんなタカアシガニ料理が味わえる!という話を聞いて伺ったのは、沼津市戸田にある温泉宿「ときわや」さん。
今回は妻まぐろちゃんとふたり、温泉も楽しみながらの一泊旅行。
夕飯にはタカアシガニの蒸したものをいただきました!
大きな船盛りの器で提供されたのは迫力満点の蒸したてタカアシガニ!
まるごとのタカアシガニから自分で甲羅をはがし、胴体から脚を外して、解体しながらいただくスタイル。
関節から殻を外して身を引きだしてみると…たっぷり肉厚のカニの身が登場!
調理が難しいのももちろん、カニの個体差もあるようで、実際には剥いてみてもあまり身が入っていない…というものもあるそうです。
(「ときわや」さんではあまり身が入っていないカニが出た場合は新しいものに取り換えてくれるそう。)
さてさてお味は、というと…これがまためちゃめちゃ美味しい!
プリプリとコシのある食感は、弾力があって食べごたえたっぷり。
水分をたっぷり含んだ身はジューシーで濃厚なうま味、ひとくち食べれば美味しさが口いっぱいに広がります!
またカニの胴体の中にはカニ味噌もたっぷり!
濃厚なコクとほろ苦さがクセになる味わいで、このカニ味噌だけでも日本酒との相性抜群。
カニの脚の身をこのカニ味噌につけながらいただくと、これまたうま味の相乗効果!
甲羅を外した後は食べ終わるまで、船盛りの先頭にカニの甲羅を飾っていてくれました。
これがまた迫力満点!
魔除けになるという甲羅のお面、ちょっと欲しくなっちゃいました。
というわけで今回は、沼津市戸田地区特産の「タカアシガニ」を食べに行ってきました!
扱いが難しく他の地域ではなかなか食べられないという一品、たくましい食感とジューシーなうま味が絶品でした!
今回伺った「ときわや」さん以外にも、戸田地区では食べられるお店がたくさんあるようで、ぜひおススメです!
ではでは今回も、ごちそうさまでした!
【施設情報】